速く泳ぐための3要素:No.2『抗力』流水抵抗

こんにちは、koheyです。

 

 

今回は“抗力”の「流水抵抗」
についてお話します。

 

流水抵抗は、身体を正面から見た
場合の面積が大きいほど増加します。

 

f:id:koochaman:20210814081317p:plain

 

 

試しに、水中でビート板を立てて
前に押してみてください。

 

だいぶ力を使うと思います。

 

ビート板が立った状態は、水からの
圧力(流水抵抗)を受ける“面積”が
寝かせた状態よりも大きいため、
より前に進む力を必要とします

 

しかし、同じビート板でも横に
寝かせた状態なら、小さな力で
押すことが出来ます

 

水からの圧力を受ける”面積”が
小さいからです。

 

ビート板は極端な例でしたが、
身体にも同じことが起っています。

 

f:id:koochaman:20210820124939p:plain



 

1枚目と2枚目の画像を比べて
みてください。

 

受ける抵抗が少ないのはどちら
でしょうか?(流水抵抗のみ考慮)

 

1枚目は右腕が流水に対して垂直に
面を作っています。

 

これはビート板が立っている状態と
同じです

 

2枚目は左腕が伸びている分、
水からの圧力を受ける面積が小さい
です。

 

この画像だけ見れば1枚目よりも
2枚目の方が受ける抵抗が少ないと
言えます。

 

この質問では、流水抵抗に限定して
考えてもらいましたが、実際は他にも
様々な抗力が泳ぎを妨げます。

 

 

流水抵抗のみ考慮すれば2枚目の方が
抵抗が少ないように感じますが、

 

泳動作による造波抵抗や圧力抵抗
などを考慮すると、総合的に判断
して、呼吸動作が入っている2枚目
より1枚目の方が抵抗が少ないだろう
という見方もできます。 

 

 

難しい言葉が出てきましたね。

 

これらの抗力については、今後お話
していきます。

 

最後に、ある実験データを紹介します。

 

f:id:koochaman:20210727163454p:plain

 

 

姿勢だけで受ける抵抗にこれほど
大きな差が生まれるとは驚きですね。

 

 

次回は「水中摩擦抵抗」について
お話していきます。

 

長くなりましたが、お付き合い
いただきありがとうございます。

 

難しく考えず、楽しく学んでいきましょう。

 

 

ではまた!