速く泳ぐための3要素:No.2『抗力』流水抵抗
こんにちは、koheyです。
今回は“抗力”の「流水抵抗」
についてお話します。
流水抵抗は、身体を正面から見た
場合の面積が大きいほど増加します。
試しに、水中でビート板を立てて
前に押してみてください。
だいぶ力を使うと思います。
ビート板が立った状態は、水からの
圧力(流水抵抗)を受ける“面積”が
寝かせた状態よりも大きいため、
より前に進む力を必要とします。
しかし、同じビート板でも横に
寝かせた状態なら、小さな力で
押すことが出来ます。
水からの圧力を受ける”面積”が
小さいからです。
ビート板は極端な例でしたが、
身体にも同じことが起っています。
1枚目と2枚目の画像を比べて
みてください。
受ける抵抗が少ないのはどちら
でしょうか?(流水抵抗のみ考慮)
1枚目は右腕が流水に対して垂直に
面を作っています。
これはビート板が立っている状態と
同じです。
2枚目は左腕が伸びている分、
水からの圧力を受ける面積が小さい
です。
この画像だけ見れば1枚目よりも
2枚目の方が受ける抵抗が少ないと
言えます。
この質問では、流水抵抗に限定して
考えてもらいましたが、実際は他にも
様々な抗力が泳ぎを妨げます。
流水抵抗のみ考慮すれば2枚目の方が
抵抗が少ないように感じますが、
泳動作による造波抵抗や圧力抵抗
などを考慮すると、総合的に判断
して、呼吸動作が入っている2枚目
より1枚目の方が抵抗が少ないだろう
という見方もできます。
難しい言葉が出てきましたね。
これらの抗力については、今後お話
していきます。
最後に、ある実験データを紹介します。
姿勢だけで受ける抵抗にこれほど
大きな差が生まれるとは驚きですね。
次回は「水中摩擦抵抗」について
お話していきます。
長くなりましたが、お付き合い
いただきありがとうございます。
難しく考えず、楽しく学んでいきましょう。
ではまた!