S字? I字? 効率の良い手の掻き方は!?

こんにちは、koheyです。

 

 

今回は「手の掻き方」について
お話します。

 

さあ、いきなりですが質問です。

 

あなたは、S字I字どちらの
ストロークが良いと思いますか?

 

f:id:koochaman:20211106012142p:plain

 

最近の主流はどっちだ、と何度も
議論のネタになるほど難しい問題です。

 

実のところ、どちらの方が良いと
断言することはできません。

 

ぼく自身はよく「I字ストロークの方が
より大きなパワーを生み出せる」と耳
にします。

 

が、それももう時代遅れなのかも
しれませんね。

 

あなたはどう考えますか?

 

 

米国の研究で、最大の推進力を生み出す
軌道が分かりました。

 

それは、S字でもI字でもなく
ゆるやかなジグザグ
を描く掻き方です。

 

f:id:koochaman:20211106012240p:plain

 

ストロークの軌道だけでなく、
手の角度にも最適な角度があります。

 

しかし、手の角度はストロークの局面
によって最適な角度が変化します。

 

そのため、それに合わせてストローク
の軌道も変化させる必要があるのです。

 

 

そうは言っても、軌道がジグザグなんて
無理がありますよね。

 

イメージとしては、

 

フロントスカーリングからミドル・
フィニッシュスカーリングまで一連
の動作として行うときの状態です。

 

f:id:koochaman:20211106012309p:plain

 

スカーリングで水を掴もうとしながら
後ろへ押し出す感覚と似ている部分が
あるはずです。

 

 

少し意識するだけでもいいので、
練習の中で試してみてください!

 

 

どんなスポーツも、100%正しい
フォームなんてありません

 

正しいと思っていても、さらに良い
方法が見つかるかもしれないのです。

 

だから、正しい知識を得るのではなく

 

得た知識や情報をどんどん試して、
活用して、何がいいのか悪いのか
自分なりに考えていきましょう。

 

自ら考えられる選手が速く
なれるんです!

「抗力」part2! どうしたら減らせる?(造波抵抗)

こんにちは、koheyです。

 

 

今回も「抗力」についてもう少し
掘り下げてお話していきます。

 

今回のテーマは造波抵抗です。

抗力の要素のうち、造波抵抗が占める
割合はおよそ50%と言われています。

 

抗力の要素で最も大きな割合を占めて
いるのが造波抵抗です。

 

つまり、造波抵抗を制した者がレース
を制することが出来るのです。

 

 

あなたは造波抵抗を軽減するには、
どうしたらいいと思いますか?

 

少し考えてみてください。

 

f:id:koochaman:20211105011306p:plain

 

いくつか思いつきましたか?

 

造波抵抗とはその名の通り、
自分が造った波による抵抗です。

 

実は、波を造ることにもエネルギー
が必要です。

 

造波抵抗が生まれるということは、
進路を妨げられることと、エネルギー
を奪われることの二重でデメリットが
あるのです。

 

f:id:koochaman:20211105011339p:plain

 

加えて、造波抵抗は速度の三乗に
比例すると言われています。

 

しかし、それゆえに造波抵抗の軽減は
大きなメリットをもたらします。

 

 

造波抵抗を軽減するには、

極力波を造らない泳ぎをすること
が重要です。

 

エントリー時の手首や腕の入水角度は
30°程度が、最も波を造りにくい角度
であるとされています。

 

f:id:koochaman:20211105011422p:plain

 

真上からたたきつけるように入水したり、
大きな角度をつけて入水したりる人を
よく見かけますが、あまり望ましく
ありません。

 

キック動作でも造波抵抗は発生します。

 

大きなキックは波を生む原因になります。

 

キックの振幅は身体の幅を少し超える
程度で十分です。

 

また、意外かもしれませんが、水中
よりも水面の方が総抗力は大きく
なります。

 

水面では、身体が流水を圧縮することで
波ができるためです。

 

つまり、スタートやターン後の
水中キックは理にかなっているのです。

 

 

まずは、最も意識しやすいエントリー
から改善してみてください。

 

遠心力を使って腕を戻している人は、
リカバリーで脱力することを意識
してみてください。

 

 

今回も非常に長くなってしまいました。

 

お付き合いいただき
ありがとうございました。

 

途中で投げ出さずにここまで読んで
くれた方、ありがとうございます。

 

ここで得た知識をぜひ実践で
取り入れてみてください。

 

行動しなければ変わりません。

 

あなたの行動次第であなたは
成長することも、停滞することも
できます。

 

 

 

あなたの頑張りを陰ながら応援
しています。

 

 

次回は「手の掻き」についてお話
したいと思います。

 

ではまた!

「抗力」part2! どうしたら減らせる?(摩擦抵抗)

こんにちは、koheyです。

 

 

今回も「抗力」についてもう少し
掘り下げてお話していきます。

 

今回のテーマは摩擦抵抗です。

 

抗力の要素のうち、摩擦抵抗が占める
割合はおよそ7.5%と言われています。

 

以前のブログで、
摩擦抵抗は減らすのが難しい
と、お話したと思います。

 

実際、確かに難しいです。

 

しかし減らす方法もあります。

 

体毛を剃ることで摩擦抵抗を減らす
ことが出来ます。

 

f:id:koochaman:20211105010938p:plain

 

これも以前お話しましたね。

 

なので、少し視点を変えてみましょう。

 

自転車競技の選手も、同じように体毛
を剃ることをご存じでしょうか?

 

自転車競技では、空気抵抗を減らすため
体毛を剃っています。

 

f:id:koochaman:20211105011021p:plain

 

実はこれにより、空気抵抗を7%ほど
減らすことができるのです。

 

したがって、空気中より密度の高い
水中であれば同等の抗力がかかって
いると予想できます。

 

抵抗(抗力)というのは、速度が
上がるにつれて著しく上昇するため、


実際には水中の方が身体にかかる
抵抗は少ないのかもしれませんが、

 

この話を聞いて、摩擦抵抗に対する
意識が少し変わったと思います。

 

たとえ影響は小さくても、やらない
よりやった方がいいことは科学的に
証明されています。

 

あなたもより良い記録を目指すのなら
ぜひ実践してみてください。

 

 

今回も長くなりましたが、
最後までお付き合いいただき
ありがとうございます。

 

次回は「造波抵抗」について
お話していきます。

 

全かいのように具体的な改善方法
を載せていく予定なので、楽しみ
にしていてください。

 

ではまた!

「抗力」part2! どうしたら減らせる?(流水抵抗・圧力抵抗)

こんにちは、koheyです。

 

 

今回は「抗力」についてもう少し
掘り下げてお話します。

 

今回のテーマは流水抵抗と圧力抵抗
です。

 

以前お話したように、流水抵抗とは
本来は圧力抵抗の一部です。

 

そのため今回は二つ同時にお話しする
ことにしました。

 

抗力の要素のうち、圧力抵抗が占める
割合はおよそ42.5%と言われています。

 

全体の約半分を占めているわけです。

 

圧力抵抗(流水抵抗)は前面投影面積
を減らすことで軽減できます。

f:id:koochaman:20211105010625p:plain

 

では、前面投影面積は具体的に
どうしたら減らせると思いますか?

 

あなたもよく知っているであろう、
ストリームラインです。

 

しかし、基本的でありながら完璧に
ストリームラインを作れている人は
少ないのです。

 

ストリームラインを作る時、まず
何よりも身体の線を細くすること
を意識してください。

 

組んだ腕が肘の辺りで曲がっていたり、
足が開いたりしていると、前面投影面積
は小さくなりません。

 

f:id:koochaman:20211105010710p:plain

 

また、腕を組む位置は耳の真横がいいと
されています。

 

その際、頭は真下を向いていますが、
腰が下がってしまう人は、目線だけ
後ろを見るといいでしょう。

 

そうすることで、重心が胸のあたりに
移動し、腰から先が自然と浮き上がり
ます。

 

腰が上がるということは、結果的に
流水抵抗を減らすことに繋がります。

 

前面投影面積が小さくなるからです。

 

 

今回は少し長くなりましたが、
お付き合いいただきありがとう
ございます。

 

次回は「摩擦抵抗・造波抵抗」
についてお話していきます。

 

今回のように具体的な改善方法
を載せていく予定なので、楽しみ
にしていてください。

 

 

ではまた!

オリンピック選手と一般選手の効率はどれくらい違うの?

こんにちは、koheyです。

 

 

今回は「推進効率」についてお話します。

 

あなたは、オリンピック選手と一般
選手では、泳ぎの効率にどれほどの差
があると思いますか?

 

ある実験データによると、

 

ジュニアスイマーの推進効率は約30%
(全国大会等に出場レベルの小学生)

 

f:id:koochaman:20211105010112p:plain

 

成人スイマーの推進効率は約60%

(全国大会等に出場レベルの大学生)

 

f:id:koochaman:20211105010157p:plain

 

トップスイマーの推進効率は約70%

 

f:id:koochaman:20211105010235p:plain

 

になるようです。

 

実験対象はいずれも全国大会等に
出場する実力のある選手をもとに
したデータになります。

 

当然、そこまでの実力を持たない
人であれば推進効率はさらに下がり
ます。

 

トップスイマーと単純比較しても、
ジュニアでは40%、成人では10%
もの差があります。

 

これだけでも、驚くほど推進効率
に差があることがわかるでしょう。

 

ここで改めて確認をしておきます。

 

推進効率がいいとは、
同じエネルギー出力でより前進できる
ことをいいます。

 

より大きな力を出力できるということ
ではありません。

 

少ない力でも遠くへ進むことが出来る
ということです。

 

 

私たちがトップスイマーのように速く
泳ぐには、抗力を最大限減らすことが
一番の近道です。

 

 

次回は改めて「抗力」について
お話をしていきたいと思います。

 

以前は、どのような抗力があるのか
勉強してもらいました。

 

次回以降は、どうしたら抗力を
減らせるのかを考えていきましょう。

 

 

ではまた!

エネルギー消費について

こんにちは、koheyです。

 

 

今回は「エネルギー消費」について
お話します。

 

 

4泳法の中で最も効率のいい泳ぎ
はクロールです。

 

理由は速度上昇に対する抗力増加が
最も小さいことと、推進力を生み出す
瞬間が継続的に発生しているからです。

 

逆に最も効率の悪い泳ぎは平泳ぎです。

 

速度上昇に対する抗力増加が著しく
大きくなっており、推進力を生み出す
瞬間が断続的だからです。

 

速度が上がれば、抗力は速度の三乗に
比例して大きくなります。

 

つまり、速い速度で泳ぐときにわずか
でも抗力を軽減できれば、速度は大きく
増加します。

 

 

今回は泳法ごとで比較しましたが、同じ
泳法で比較をしてみてください。

 

抗力の減少と推進力の継続的な発生が
より速く効率のいい泳ぎへのカギです。

 

 

次回は「」についてお話します。

 

ではまた!

揚力とは?

こんにちは、koheyです。

 

 

今回は「揚力」についてお話して
いきます。

 

揚力とは、身体の上と下の、
水の流れの速さの違いによって
発生します。

 

身体の上の水の流れより、身体の
下の水の流れの方が遅い時に体は
浮くことが出来ます。

 

f:id:koochaman:20211010114606p:plain

(飛行機翼の画像がイメージしやすい)

 

反対に、身体の上の水の流れより
身体の下の水の流れの方が速い時
体は沈んでいきます。

 

 

身体の上の水の流れより、身体の
下の水の流れの方が遅い時とは、

 

片方の腕がグライド姿勢に入り、
もう片方の腕がフィニッシュ動作
に入っているときです。

 

つまり、その他の動作部分を極力

削ることが身体の位置を高く保つ
ことに繋がります。

 

その他の動作部分とは、ストローク
のキャッチからプル動作のことです。

 

 

次回は「エネルギー消費」について
お話します。

 

ではまた!